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弥次喜多 伏見鳥羽の巻 : ウィキペディア日本語版
弥次喜多 (1927年の映画)[やじきた そんのうのまき]

弥次喜多 尊王の巻』(やじきた そんのうのまき)、『弥次喜多 韋駄天の巻』(やじきた いだてんのまき)、『弥次喜多 伏見鳥羽の巻』(やじきた とばふしみのまき)は、1927年(昭和2年)製作、同年末から翌1928年(昭和3年)初頭にかけて公開された池田富保監督による日本の長編劇映画の3部作である。いずれもサイレント映画時代劇剣戟映画コメディ映画である。
== 略歴・概要 ==
本作は、1928年(昭和3年)の正月映画として、1927年(昭和2年)、日活太秦撮影所で製作を開始した。いずれも10巻、100分を超える長尺もので、河部五郎が弥次さん、大河内伝次郎が喜多さんを演じるという、2人の剣戟スターによる軽妙なコメディである〔「御誂治郎吉格子」「弥次喜多 尊王の巻・鳥羽伏見の巻」 佐藤忠男デジタル・ミーム、2010年2月19日閲覧。〕。
第1部の『弥次喜多 尊王の巻』は、1927年12月31日日活の配給により、日活本番線のメイン館である
浅草富士館をフラッグシップに全国で公開された。第2部の『弥次喜多 韋駄天の巻』は、ちょうど2週後の1928年1月14日、第3部の『弥次喜多 伏見鳥羽の巻』は、さらに2週後の同年2月1日にそれぞれ同様に封切られた。
現在、東京国立近代美術館フィルムセンターは第3部の『弥次喜多 伏見鳥羽の巻』のみを所蔵している〔所蔵映画フィルム検索システム 東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年2月19日閲覧。〕。原版は残っておらず、のちに9.5mmフィルムの規格で当時販売された家庭用のフィルムが発見されたものを修復、35mmフィルムにブローアップされたヴァージョンであり、約1/5の23分の上映時間をもつ部分プリントである〔生誕110周年 スターと監督 大河内傳次郎と伊藤大輔 弥次喜多 伏見鳥羽の巻 、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年2月19日閲覧。〕。
マツダ映画社は、第1部の『弥次喜多 尊王の巻』、第3部の『弥次喜多 伏見鳥羽の巻』の部分プリントを所蔵している〔主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇 、マツダ映画社、2010年2月19日閲覧。〕。前者は12分、後者は8分の部分プリントである〔。2008年(平成20年)10月8日、デジタル・ミームが、この2つのフィルム断片を『弥次喜多 尊王の巻・鳥羽伏見の巻』として、おなじ大河内主演の伊藤大輔監督の『御誂治郎吉格子』(日活太秦撮影所 / 日活、1931年)とのカップリングでDVDをリリースした〔商品のご紹介 DVD 、デジタル・ミーム、2010年2月19日閲覧。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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